エシカル消費に興味はあるけれど何から始めたらいいのかわからないそんな悩みはありませんか?エシカル消費意識調査2023の結果から消費者の価値観の変化が見えてきました。エシカル消費の現状や課題購入時の価格許容度など具体的なデータをもとに解説します。この記事を読めばエシカル消費を始めるヒントが見つかるはずです。

目次
エシカル消費とは何か?意識調査2023で明らかになった認知度
令和5年度第3回消費生活意識調査結果について
https://www.caa.go.jp/notice/assets/consumer_research_cms201_231109_01.pdf
エシカル消費とは環境や社会に配慮した消費行動を指します。買い物をする際に以下のようなことを意識することが大切です。
- リサイクル製品を選ぶ(古紙製品日用品文房具など)
- 地元の特産品を買う(地産地消)
- 省エネ性能の高い商品を選ぶ(冷蔵庫エアコンテレビなど)
- 障がい者の自立支援につながる商品を買う
- 開発途上国の生産者に配慮する(フェアトレード商品)
エシカル消費意識調査2023によるとエシカル消費の認知度は29.3%。前回の26.9%から2.4ポイント上昇し少しずつ浸透してきています。しかしまだ認知度は3割に満たず多くの人に知ってもらう必要がありそうです。
30歳代のエシカル消費認知度が最も高い
年代別に見ると30歳代の認知度が35.6%で最も高く20代が32.7%40代が31.4%と続きます。比較的若い世代で認知度が高い傾向にあります。 一方60歳以上は25.8%と平均を下回っています。幅広い年代への普及啓発が求められます。
6割以上がエシカル消費商品の購入経験あり
エシカル消費意識調査2023で購入経験のある商品を聞いたところ「リサイクル製品」が34.5%で最多。次いで「地産地消・地元の特産品」が30.5%「省エネ・CO2削減製品」が23.9%でした。 何らかのエシカル消費商品を買ったことがある人は62.5%。認知度よりも実践度は高いようです。
20代30代は商品の「ストーリー性」を重視
エシカル消費に取り組む理由では「環境や社会に貢献できる商品を選びたい」が53.7%で最も多くなっています。 中でも20代と30代は「ストーリー性に共感する」割合が他の年代より高いのが特徴。商品やブランドの背景にある物語を大切にする傾向が見られました。
エシカル消費に取り組まない理由のトップ3
一方エシカル消費に取り組んでいない人の理由を見ると「どの商品がエシカル消費につながるかわからない」が22.1%で最多。次いで「経済的余裕がない」が21.0%「参加方法がわからない」が19.7%でした。 エシカル消費の実践に向けては以下のような課題解決が求められます。
- エシカル消費につながる商品のわかりやすい説明表示
- 手頃な価格の商品ラインナップの充実
- 参加方法の具体的な発信
企業自治体NPOなど関係者が連携して取り組むことが大切だと言えるでしょう。
「食料品」は7割以上が価格の許容度あり
今後購入したいエシカル消費商品の価格許容度を聞いたところ「食料品」は73.5%と最も高い結果に。日々の生活に欠かせない食料品だからこそエシカルな選択への共感を得やすいのかもしれません。
まとめ
エシカル消費の浸透に向けてエシカル消費意識調査2023から消費者の価値観の変化が浮き彫りになりました。環境や社会に配慮した消費行動への関心は確実に高まっています。しかし認知度はまだ低く実践へのハードルも見えてきました。一人ひとりができることを考え行動に移すこと。そして企業や団体が手を取り合ってエシカル消費を広げていくこと。私たち消費者の一歩一歩の行動が社会を少しずつ変えていくのだと思います。
