企業のエシカル消費への取り組みは本当に意味がある？消費者の本音とは

企業のエシカル消費への取り組みに疑問を感じていませんか。本当に意味があるのでしょうか。この記事では消費者の本音を踏まえながら企業のエシカル消費への取り組みの意義を探ります。具体的な事例を交えて分かりやすく解説するので取り組みの重要性が理解できるはずです。

エシカル消費とは何か

エシカル消費とは人や社会環境に配慮した消費行動のことを指します。

具体的には以下のような消費が該当します。

• フェアトレード商品を買う
• オーガニック商品を選ぶ
• リサイクル素材の製品を使う
• 地元の商品を買って地域を応援する

企業もこうした商品やサービスを提供することでエシカル消費に取り組んでいるのです。

なぜ企業はエシカル消費に取り組む必要があるのか

では なぜ企業はエシカル消費に力を入れるべきなのでしょうか。 最大の理由は生活者の意識の変化です。

昨今 多くの消費者が商品を買うときに以下のような点を重視するようになっています。

• 環境への配慮
• 人権への配慮
• 社会貢献

企業も消費者の要望に応えるためエシカル消費への取り組みが欠かせません。 ほかにも企業価値の向上や社会的責任の遂行など企業にとってのメリットは大きいのです。

企業のエシカル消費への取り組み事例

パタゴニアの環境保護への取り組み

アウトドアブランドのパタゴニアは環境保護に熱心な企業として知られています。 具体的な取り組みは以下の通りです。

• オーガニックコットンの使用
• フェアトレード原料の調達
• 修理サービスの充実
• 環境保護団体への寄付

こうした取り組みを通じて環境に優しいものづくりを実現しているのです。

環境的責任プログラム

https://www.patagonia.jp/our-responsibility-programs.html

スターバックスのフェアトレードコーヒー

コーヒーチェーンのスターバックスはフェアトレードコーヒーの普及に力を入れています。 生産者の生活向上と環境保全を重視し以下のような取り組みを行なっています。

• 直接取引の実施
• 生産者への技術支援
• 奨学金の提供
• 森林保護活動

消費者に良質なコーヒーを提供しながら生産地の発展にも貢献しているのです。

スターバックスが掲げる、コーヒーに関する環境目標

https://stories.starbucks.co.jp/ja/press/2021/coffee-specific-environmental-goals/

イオンのエシカル消費の啓発活動

総合スーパーのイオンはエシカル消費の啓発に注力しています。 店舗での具体的な取り組みは以下の通りです。

• フェアトレード商品の品揃え拡大
• 食品ロス削減の呼びかけ
• エコバッグの推奨
• 環境イベントの開催

身近な店舗を通じてエシカル消費を広く発信しているのです。

イオンのサステナビリティ

https://www.aeon.info/sustainability/

消費者はエシカル消費をどう捉えているか

それでは消費者は企業のエシカル消費への取り組みをどう評価しているのでしょうか。 消費者庁の「倫理的消費」に関する消費者意識調査結果（2020年度）によると全体の79.6％がエシカル商品の提供が企業イメージ向上につながると思うと好意的な意見が目立ちました。

消費者はエシカル消費に前向きな企業をより応援したいと考えているようです。

「倫理的消費（エシカル消費）」に関する消費者意識調査報告書

https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_education/public_awareness/ethical/investigation/assets/consumer_education_cms202_210323_01.pdf

企業のエシカル消費への取り組みのまとめ

企業のエシカル消費への取り組みは消費者に歓迎されていることが分かりました。 ポイントは以下の3点です。

1. 消費者の意識変化に対応できる
2. 企業価値の向上につながる
3. 社会的責任を果たせる

今後はより多くの企業が積極的にエシカル消費に取り組むことが期待されます。 同時に消費者への啓発活動をさらに進めることも大切だと言えるでしょう。